本日、わが国温家宝総理が日本を訪問される際に、日中テクノビジネスフォーラム(JCTBF)が主催される第3回日中ネットシンポジウムの特集がついに公開されることに対し、まず心よりお祝い申し上げるとともに、ご多忙な中でご準備等に携わってきた多くの方々に対して深く感謝の意を申し上げたい。
今回の主題は「中国における技術型ベンチャー及びその成長の道〜日本の大学発ベンチャーとの比較研究や戦略的な日中連携に資して」と聞いているが、これは今現在わが国の多くの技術型ベンチャーの成長振りの一角を多くの日本関係者の方々に知って頂くよい機会であり、中日間の新たな相互協力や連携への漸進的な模索に資するものと考える。
わが国のハイテク産業、とりわけ技術型ベンチャーの創出は1990年代に入ってから本格化になり、ハイテク産業開発ゾーン、または多くはそこに設けられている大学サイエンスパークに創業された技術型ベンチャーは年々増加しており、後で紹介されるように大きな成功を収めた企業も少なくない。
今後は「二次的創業」、「国際化」、「イノベーション」がキーワードとなり、ハイテク産業の開発や集積からイノベーションの振興や集積へと変わっていく、とのことが強く求められると考える。
そこで、国際化を実現していく方法の一つとして、わが国の各地に国家レベルのハイテク産業開発ゾーンや大学サイエンスパーク等を設けたほか、シンガポール、アメリカ、イギリス、ロシアなどでも、現地政府との相互協力によって試験的に海外サイエンスパークを設け、そこで多様な運営モデルの下で、わが国の技術型ベンチャーを国際市場へ参入させようと進行中である。
当方、近年では、技術型ベンチャーを孵化する社会システムの現状も含めて、欧米についての調査研究を続けてきたが日本に関してはそれほど展開しておらず、ぜひこういう機会を通じて効果的な相互理解や情報交換が進められればと期待する。
日本は中国にとって勉強となるところが多くあると私は思っている。戦後復興期の技術政策や多国籍企業のグロバール戦略は時代の変化に応じて機敏になされ、多くの領域や分野における技術的な優位性が確立され、その生かし方によって大きな事業成果、産業効果が得られると推測している。
中国は広いし激動が続けている。発展や成長の途上であることこそ、ある意味ではビジネスチャスも豊富であるといってもよかろう。中日間の経済交流は生産委託から市場参入や研究開発へとシフトしつつある中で、中日間のハイテク事業化交流の更なる活発化を期待し、それはお互いの真の相互理解に直結するものだけではなく、必ずや両国の産業発展にも資するものと信じている。
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