まず目に飛び込んでくるソニーのブースでは、世界初の4Kホームシアター「VPL−VW1000ES」が展示され、シアター上映の整理券配布は120分待ちという状況であった。ソニーは業務用4Kデジタルシネマプロジェクターから上映用サーバーまでを構成した「デジタルシネマ上映システム」を開発し全世界で展開しているが、その領域で培った技術を駆使してホームシアターを展開したという。4Kとは、フルHDの4倍を超える4096画素×2160画素、約885万画素の高解像度のことで、劇場用のデジタルシネマの仕様に準拠した映像フォーマットのことである。
待ちに待ったシアター展示では10分程度の上映が行われたが、従来のフルHDに対して4Kの鮮明さが非常に高く、洋服やアクセサリーの質感の違いや、同じ「黒色」でも色の違いがはっきり見て取れる程であり、風景では近くは精細・遠方はぼやけ感が感じられるリアリティーの高さに驚かされた。
また、シャープのブースでは、製品ではなく技術の発表として、4KパネルにI3(アイキューブド)研究所の信号処理技術「ICC(Integrated Cognitive Creation)」を組み合わせた「ICC 4K 液晶テレビ」を見ることができたが、HDと比べた現実感の違いを改めて実感した。

この分野(4K)ではこの他にも、東芝が展示していた、コンシューマー向けでは世界初の4K対応液晶テレビ「レグザ55X3」は特に集客力のあった展示の一つであり、会場の中で革新的商品に与えられる「CEATEC AWARD 2011 メディア投票部門」でグランプリを受賞したとのこと。興味は引かれていたものの、時間の都合で実際に見ることができなかったのは少し心残りであった。
このように、民生用の4K製品がいくつかリリースされ、いずれも自分の目で一目確認しようという人が長蛇の列をなしており、その人気は特に際立っていた。4K製品は今後コンテンツの配給手段をどのように行うかという問題を抱えているという面もあるが、国内でもいよいよ「4Kの時代」が到来していることを強く感じさせた。
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